悲しみが財布を動かす時:知られざる感情の力

判断の瞬間 仕事

12月20日(金曜日)

こんにちは!

「年末に向けて、新しい挑戦を始める方も多いのではないでしょうか?私自身、今年の締めくくりとして初めてのエレキギターレッスンに挑戦する予定です。

新しいことを始めるときは、ワクワクしながらも少し不安がつきもの。

でも、失敗を恐れず行動することで、見えてくる世界がありますよね。

そんな風に、感情が私たちの行動に影響を与える瞬間は意外と多いものです。

実は、この『感情』が購買行動にも大きく関わっていることをご存じですか?」

私たちの感情は、普段の行動や判断に大きな影響を与えています。

その中でも「悲しみ」は、意外にも私たちの購買行動や売却行動を大きく左右する感情です。

アメリカの心理学者ファーラーナー氏の研究では、悲しみの感情がどのように私たちの取引判断に影響を与えるのかが明らかにされています。

この記事では、その研究結果と対策についてご紹介します。

それでは!

本編にいってみよう!

悲しみが購買行動に与える影響

ファーラーナー氏の研究によると、悲しみを感じた人は普段よりも高い値段を払ってでも商品を購入する傾向があります。

たとえば、ある実験では、悲しい気分の買い手は平静な気分の買い手と比べて約30%も高い値段を支払って良いと回答しました。

これは、悲しみが「気分を切り替えたい」「環境を変えたい」という欲求を強くするためだと考えられています。

売却行動にも影響が…

一方で、悲しい気分の売り手は、普段よりも低い値段で商品を手放してしまう傾向があることも分かっています。

実験では、悲しい気分の売り手は平静な売り手と比べて、約33%も安い価格で売却しても良いと回答しました。

悲しみの感情は「手放してスッキリしたい」という心理を引き出し、結果として価値のあるものを安価で売却してしまうことにつながるのです。

感情に無自覚な私たち

さらに興味深いのは、ほとんどの人が自分が感情に影響されていることに気づいていないという点です。

研究では、参加者に悲しい映画を見せてから取引を行わせましたが、多くの人が「自分の価格判断に感情は影響していない」と答えました。

しかし実際には、映画が引き起こした感情の高まりが取引価格に大きく影響していたのです。

つまり、感情が影響していることを自覚できないのです。

感情が判断を狂わせる瞬間

この研究結果から分かるのは、感情的な状態での判断が非合理的な行動を引き起こす可能性があるということです。

悲しみだけでなく、怒りや興奮といった強い感情も、同様に冷静な判断を妨げる要因になります。

感情に流されないための対策

感情が取引に与える影響を防ぐには、次のような対策が有効です:

1. 冷静になるまで待つ

何か感情的な出来事があった直後には、大きな買い物や売却を避ける。

時間を置き、気持ちが落ち着いてから判断するようにしましょう。

2. 第三者の意見を聞く

信頼できる友人や同僚に相談することで、感情に流されにくい客観的なアドバイスを得られます。

3. 取引を計画的に進める

感情に左右されないために、価格や条件について事前にしっかりとリサーチを行い、判断基準を明確にしておくことが大切です。

まとめ

「悲しみが財布を動かすとき」というタイトルの通り、感情は私たちの購買や売却行動に大きな影響を与えます。

しかし、その影響に気づき、自覚的に対策を取ることで、感情に流されることなく合理的な意思決定を行うことができます。

次回、感情的な出来事があったときは、少し立ち止まって冷静さを取り戻してみましょう。

そうすることで、後悔の少ない選択ができるはずです。

「ちなみに、営業職など商品を提案する場面でも、この研究結果は活用できるかもしれません。

一度お客様に共感し、『悲しい気持ち』に寄り添うような話題を取り入れた後に商品を提案することで、成功率が上がる可能性があります。

ただし、感情を操作する行動には慎重さも必要です。信頼を大切にしながら、相手の感情に寄り添うアプローチが鍵となるでしょう。」

本日は以上となります。

様々な感染症が流行しているのでお気をつけてくださいね!

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