真の働き方改革④「シンプルルール」で迷いを捨てる。完璧主義が消える理由

シンプルルール 仕事

3月1日

皆さんは直近で旅行にいきましたか?

先週は福岡に2泊3日の旅行に出かけていました。

旅行を楽しみに計画を立てたものの、実際に準備をしているときに「移動時間は足りるかな?荷物が多すぎるかな?」と迷いが次々と出てきました。

頭の中が混乱して、最終的にはリュックの中身を半分に減らし、「行ける場所は3ヶ所まで」とルールを決めることで、ようやく心が軽くなったのです。

少し大げさな表現をしましたが、人生は選択の連続です。

今回の旅行で改めて感じたこと、それは「迷いを捨てる」ことの大切さでした。

迷いが多ければ多いほど、私たちのエネルギーは消耗され、心も体も疲れがたまってしまいます。

そこで、今回は「迷いを消し、人生を軽くする技術」として「シンプルルール」をご紹介します。


1. 1日3万回の選択が脳を疲れさせる

私たちの脳は、1日に約3万回も判断をしています。

朝のコーヒーか紅茶か、メールの返信を今するか後回しにするか、会議で反論するか黙っているか。

どんなに些細な選択でも、迷いを感じるだけで脳はエネルギーを消耗し、疲れてしまうのです。

神経科学者のマシュー・リーバーマンは、「脳は判断のたびにガソリンを消費する車のようなもの。無駄な迷いは、フタを開けたまま走り続けるようなものだ」と指摘しています。

これが、旅行の準備で混乱したり、仕事で優先順位がわからなくなる原因です。

「シンプルルール」は、迷いの原因となる選択を最小限に抑える方法。

これにより、無駄なエネルギーを消耗せず、より効率的に行動できるようになるのです。


2. なぜ私たちは複雑化にハマるのか?

「もっと良い方法があるはず」「選択肢が多い方が安心」という思い込みが、かえって私たちの考える時間を奪い、疲れを増幅させています。

例えば、仕事で完璧な会議資料を作ろうとした結果、無駄に3時間も時間を費やしたり、タスク管理ツールを10個試して、結局どれを使うかで迷ってしまったり。

「ジムに行くべきか?」と毎日悩むことで、罪悪感だけが残ることもあります。

またプライベートでは、「週末を最大限に充実させよう」とスケジュールを詰め込んで疲れ果てたり、服選びに15分もかけて結局いつも通りの服を着たり……。

これらはすべて「基準が曖昧だから」起こる現象。

シンプルルールを取り入れることで、迷いの種を未然に防ぎ、効率的に行動できるようになります。


3. シンプルルールが解決する3大問題

シンプルルールには、以下のようなメリットがあります。

✔️ 完璧主義が消え、時間が生まれる

例えば、資料作成に「30分以内で内容優先、デザインはほどほど」と基準を決めることで、無駄な作業が削減されます。

メール返信も、「重要なメールは3行以内で返信、詳細は後日調整」というルールを作れば、無駄な時間が減ります。

✔️ 迷いが90%減り、即断即決が可能に

「◯◯の場合、△△をする」というシンプルな決まりを作ることで、迷いが減り、即座に行動できます。

会議で意見を求められたら「3秒考えて1点だけ発言」「タスク優先順位は締切が今日のものから着手」といった具体的なルールを設けることで、選択のストレスを減らせます。

✔️ 改善ポイントが5秒でわかる

ルールを達成することで、自分の成長を可視化できます。

例えば、定時退社ルールを「18時になったらPCを閉じる」と決め、週次で達成率を確認することで、自分にご褒美を与えることができます。


4. 最強の自動化ツール「If then Planning」

シンプルルールの中でも、最も効果的なのが「If then Planning」です。

これは、条件に応じて自動的に行動を決める方法です。

例えば、「定時退社できた日にはジムで1時間トレーニング」「残業した日にはYouTubeヨガを15分」など、行動を条件づけすることで、意志力に頼らずに習慣化できます。

仕事でも「未読メールが50件以上になったら、優先度トップ3以外は翌日対応」「会議が30分延長したら、残り議題はメールで提案」など、条件反射で行動することで、迷いを減らし、効率よく進めることができます。


5. 今日から始める「シンプルルール」3ステップ

シンプルルールを導入するためには、以下の3つのステップを実践してみましょう。

ステップ1:脳がストップする瞬間をキャッチ

「イライラ」「迷い」「先延ばし」が頻発する場面をリスト化します。

例えば、「メール返信に毎回20分かかる」「タスクの優先順位が決まらない」「SNSを見始めたら30分経っていた」などです。

ステップ2:条件と行動を「1行ルール」に変換

次に、それを具体的な1行ルールに落とし込みます。

「メールは速く返信しよう」ではなく、「重要メール → 3行以内で返信。詳細は別途調整」など、具体的な行動基準を決めます。

ステップ3:ルールを「脳の外」に保存

最後に、そのルールを視覚化して、目につきやすい場所に保存します。

手帳の表紙に印刷したり、スマホの待受画面に設定したり、チームメンバーと共有して「相互監視システム」を作るのも効果的です。


まとめ:シンプルは「最速の武器」。ルールで人生を軽量化

福岡旅行を通じて学んだ最大の気づきは、「制限が自由を生む」ということでした。

「食べるリストを5品」「訪問先を3ヶ所」に制限したからこそ、迷う時間が減り、現地での発見が増え、心の余裕も生まれました。

仕事でも同じです。

完璧主義「ほどほど主義」に、迷い「条件分岐」で消去し、自己嫌悪「ルール達成率」で可視化することで、時間とエネルギーを解放できます。

ぜひ、「1つのルール」から始めてみてください。

例えば、「メール返信は3行まで」「会議発言は1点集中」といったシンプルなルールでも、あなたの仕事や生活に大きな変化をもたらすはずです。

それでは、素敵な1週間をお過ごしください!

さて!

良い週末を!

以上。

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